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安部元首相の国葬儀に対する考え

私の安倍元首相の政治的評価は、これまでの私の主張をご存知の方にはお分かりいただけると思います。

今日は、その点については触れません。

本日日本武道館で行われる「国葬」に出席する理由は下記の通りですが、今後の課題は多いと考えます。

①国会承認のない問題点がありますが、形上政府主催の儀式なので国民の代表として出席します。政府から案内があり、国民代表の国会議員として出席します。儀式のあり方について問いただすとしても、その現場に居なければわからないこともあります。

②8ヶ月ほど同じ衆議院で仕事をさせていただいた者として、政治の世界で話こそしたことはありません。しかし、本会議場や議事堂内ですれ違うこともあった首相経験者の議員の葬儀でもあります。

私は、安倍元首相の政策や政治判断の相違を超えて、政府の公式行事に衆議院議員としてどう対応するかの方が重要な判断だったと思います。

「国葬」とは名前だけで、実際は政府葬だと思います。

法律で制度化されていない国葬儀を、内閣の閣議決定で行うことは、問題です。

また、国が行う葬儀ということから、国民に弔意を求めるとか何らかの行動を促すようなことがあればそれは許容できません。

一方で、首相経験者の葬儀について、今まで国会は制度化しませんでした。国会の不作為という面はあります。

政治家は、当然党派性があり、その首相在任中のあらゆる政策や判断に国会も国民も賛否が異なります。歴史が判断することもあります。

その時の政権の判断で葬儀を政府が行うのかどうかが異なるのは、いかがでしょうか。

国民を代表する立場にいた首相を務めた人が亡くなられたら、日本国家としての重みを考えて政府が葬儀を行う制度にした方がいいと思います。

そうしなければ、今後も政権与党が恣意的に決めることになります。

岸田内閣が安倍元首相の国葬儀を行うにあたり、何の基準もなく、恣意的に行うことが出来てしまったという欠陥を解消するためにも、首相経験者等の「政府葬」制度を作るべきだと思います。

政治論とは別ですが、安倍元首相がピアノを演奏されていたということには、深く共感していました。      

合掌

衆議院議員 浅川義治

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