3.11の震災後に書いたものです。
大震災の影響を受け、何人かの方から「このような状況で選挙をするのはおかしい」との声を聞きました。
全くその通りだと、私も思います。
出来ることなら、横浜市でも3月ほどは延期したほうが良かったと思っています。
「こんな状況だから、投票へも行かない。」という声も聞きました。
しかし、このような状況だからこそ政治が重要なのです。
たしかに、今の政治状況にうんざりされる気持ちはよくわかります。
大震災の被災者の映像が毎日映しだされる中、国の政治家が機能していないのではないかとつい思われがちです。
でも、この大地震も、原子力発電所の事故も全く予見できなかったわけではないことが示されています。
政治家は、どのように小さなことでも細心の注意を払い、未来を見つめなければなりません。
そうであるなら、政治家はこの統一地方選挙でこそ、多くの国民に、この大震災以降の地方と国の未来を語り、論じ、そして示されていかなければなりません。
「こんな状況だから、棄権する」という方に、是非もう一度考えていただきたいと思います。
朝日新聞に、大船渡市の震災直前に亡くなられた平田武市議会議員の記事が出ていました。
大津波の発生時に、小学校の児童が高台へ非難しやすいようにと非常通路の建設を市に要望していたそうです。
今回、その非常通路のおかげで、小学生が助かったと報じています。
平田武さんのような政治家が、この選挙で多く誕生することを心から祈っています。
2011年3月